2017.03.11:大きすぎて半径もだいたいにしかわからない超々巨大天体

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オリジナル記事:Hubble Hones In on a Hypergiant’s Home

The super star cluster Westerlund 1, only 15,000 light-years away in our Milky Way neighborhood, hosts one of the largest stars ever discovered.
Image credit: ESA/Hubble & NASA
Text credit: European Space Agency
Last Updated: March 11, 2017
Editor: Karl Hille


ハッブル宇宙望遠鏡が超星団の超々巨大天体を撮影

ウェスタールンド1超星団は、私たちの天の川星団の隣15,000光年離れたところにある、これまでに発見されたなかでも最大の星団の一つです。

訳者注:

「今日の1枚」は超々巨大天体のウェスタールンド1-26が存在するウェスタールンド1超星団の写真です。

ウェスタールンド1-26は地球から16,500光年の距離にあり、半径が太陽の1,530倍から2,544倍の既知の星の中では5番目の大きさということとなっています。またこの星の電波は太陽の31万倍強く、従ってその明るさは太陽の38万倍前後ということです。

一般に天体の半径は遠赤外線から電波までの波長を駆使して測定しますが、ウェスタールンド1-26の放射する電波が強すぎて正確な測定ができているのか確認できないという状況です。

またウェスタールンド1-26は過去何度かスペクトル分類が変化していますが光度に変化がない現在唯一の天体です。これまで説明ができた学者も一人もおらず「全く新しいタイプの変光星」とされています。

ウェスタールンド1-26 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウェスタールンド1-26

ウェスタールンド1-26 (Westerlund 1-26, Wd 1-26) はウェスタールンド1超星団のはずれにある赤色超巨星もしくは極超巨星。この星は今まで見つかった星のなかでも最大級の大きさを持つが、その半径は大まかにしか分かっていない。その半径は太陽のおよそ1,530倍、1,064,880,000キロメートル(7 天文単位)に達する。仮にこの星を太陽系に置いたとすると、その光球は木星の軌道まで飲み込むであろう大きさ。

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