ついにUltima Thule(2014 Mu69)の高精細画像が公開されました。
今まで2つの別々の天体なのか、ひょうたん(米国風にはピーナッツ)のように繋がっている1つの天体なのか不明でした。
今回の画像で、天体としては1つだということがわかりました。
しかしながら、元々は2つの天体であったことがうかがわれることもわかりました。
日本ではこの時期にピッタリな雪だるまの形状ですが、アメリカの雪だるまは3段重ねなので残念ながらスノーマンとは言えませんでした。
追記: Ultima Thule(2014 Mu69)の呼称を 日本国内メディアに倣って「ウルティマ・トゥーレ」としました。おそらく共同通信の日本語表記が元だと思いますが、NASAではこのようなローマ字読みではありません。
NASAのオリジナル記事を見てみましょう。(和訳は参考です)
First Images of Ultima Thul
This image taken by the Long-Range Reconnaissance Imager (LORRI) is the most detailed of Ultima Thule returned so far by the New Horizons spacecraft. It was taken at 5:01 Universal Time on January 1, 2019, just 30 minutes before closest approach from a range of 18,000 miles (28,000 kilometers), with an original scale of 459 feet (140 meters) per pixel.
Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute
Release Date: January 2, 201
オリジナル記事のURL:http://pluto.jhuapl.edu/Galleries/Featured-Images/image.php?page=1&gallery_id=2&image_id=577
探査機搭載の望遠カメラ(LORRI)によって撮影されたこの画像は、これまでにニューホライズンズによって撮影されたUltima Thuleの最も解像度の高いものです。 最接近の30分前にあたる2019年1月1日の世界標準時05時01分に、1画素当たり459フィート(140メートル)の解像度で、18,000マイル(28,000キロメートル)の地点から撮影されたものです。
Ultima Thule(2014 Mu69)の カラー画像も!
高解像度画像とカラー画像も公開されました。
こちらもオリジナル記事を見てみましょう。 (和訳は参考です)
First color image of Ultima Thule
The first color image of Ultima Thule, taken at a distance of 85,000 miles (137,000 kilometers) at 4:08 Universal Time on January 1, 2019, highlights its reddish surface. At left is an enhanced color image taken by the Multispectral Visible Imaging Camera (MVIC), produced by combining the near infrared, red and blue channels. The center image taken by the Long-Range Reconnaissance Imager (LORRI) has a higher spatial resolution than MVIC by approximately a factor of five. At right, the color has been overlaid onto the LORRI image to show the color uniformity of the Ultima and Thule lobes. Note the reduced red coloring at the neck of the object.
Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute
Release Date: January 2, 2019
オリジナル記事のURL: http://pluto.jhuapl.edu/Galleries/Featured-Images/image.php?page=1&gallery_id=2&image_id=578
世界標準時 2019年1月1日04時08分に Ultima Thule から85,000マイル(137,000キロメートル)の地点で撮影された最初のカラー画像は、赤みがかった表面が特徴的なものになっています。左側の画像は、マルチスペクトル可視画像カメラ(MVIC)によって撮影された近赤外、赤、青の各チャンネルの撮影データから合成したカラー画像です。中央の画像は超望遠カメラ(LORRI)によって撮影された画像でMVICよりも約5倍の高解像度画像です。右側の画像は、Ultima Thuleの色の均一性を示すために、色情報をLORRIの画像に重ねたものです。天体の首の部分では赤い色が薄くなっていることに注意してください。