オリジナル英文URL:Tilted Terminator
NASA’s Cassini spacecraft captured this view of Saturn’s moon Enceladus that shows wrinkled plains that are remarkably youthful in appearance, being generally free of large impact craters.
Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
Last Updated: March 14, 2016
Editor: Tony Greicius
傾いている昼と夜の境界
NASAの探査機カッシーニが、土星の衛星エンケラドゥスを撮影しました。一般的に大きなクレーターが無いということは地表の形成年代が若いということを表していますが、このエンケラドゥスの皺が寄った地表の様子から相当若いことがわかる写真です。
(訳者注)
エンケラドゥスは凍結した氷の衛星です。
直径が313マイル(504キロ)です。
写真は、2016年1月14日にエンケラドスから約49,000マイル(79,000キロ)の地点から撮影しました。
画像解像度は、ピクセルあたり1,540フィート(470メートル)です。
このエンケラドゥスの詳細な地表写真から、かなり活発な地殻活動があった(あるいは現在でも継続されている)ことが推測されます。
記事にありますように、長い年月の間には小さな天体や彗星などが衝突するためクレーターが数多くできるのですが、それが見当たらないということは相当に新しい地表だということです。
ちなみに地球のように大気があると、地表に達するまでに小さな物でしたら摩擦熱で燃え尽きてしまいます。
なお、表題の”Terminator”というのは、”the day-night boundary line”ということで、太陽光による昼と夜の境界線を意味で使用されています。