オリジナル英文URL:Light Echoes Used to Study Protoplanetary Disks
This illustration shows a star surrounded by a protoplanetary disk. A new study uses data from NASA’s Spitzer Space Telescope and four ground-based telescopes to determine the distance from a star to the inner rim of its surrounding protoplanetary disk. Researchers used a method called “photo-reverberation,” also known as “light echoes.
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
Last Updated: April 27, 2016
Editor: Sarah Loff
円盤状原始惑星を研究するのに用いられる光エコー
このイラストは円盤状原始惑星に囲まれた天体のイラストです。NASAのスピッァー宇宙望遠鏡と地上の4つの望遠鏡からの新しいデータにより、天体と、周囲を取り囲んでいる円盤状原始惑星との距離を測定することができます。研究者たちは「光エコー」として知られている「光の残響」という手段を使用しています。
訳者注
光エコーにより原始惑星を観測する手法の紹介として作成されたイラストです。
実観測写真ではありませんが、良くできた美しい画像です。
このイラストにはもう少し詳しい説明が別の記事にあります。
This illustration shows a star surrounded by a protoplanetary disk. Material from the thick disk flows along the star’s magnetic field lines and is deposited onto the star’s surface. When material hits the star, it lights up brightly.
このイラストは円盤状原始惑星に囲まれた天体のイラストです。厚い円盤からの物質が、天体の磁力線に沿って流れ込み、天体の表面に堆積していきます。物質が天体の表面に衝突する際は、明るく輝きます。
なお、”protoplanetary disk”は、円盤状原始惑星としていますが、日本では「原始惑星系円盤」と訳されて使われています。
原始惑星系円盤(げんしわくせいけいえんばん、protoplanetary disk)は新しく生まれた恒星(おうし座T型星)の周囲を取り巻く濃いガスが回転している円盤である。英語では proplyd という略称で呼ばれる場合もある。原始惑星系円盤のガス物質は円盤の内側の境界から中心星の表面に向かって落ち込んでいるため、この円盤は一種の降着円盤であると見ることもできる。(この降着過程は円盤内部で物質が集積して惑星が作られる過程とは別である。)(出典:Wiki)
光エコーとは(Wiki)
光エコー(Light echo)は、天文学で観測される現象である。音の残響(エコー)と同様に、超新星爆発のように突然強い光が発生した場合に光エコーが起こり、光源を反射して少し遅れて観測者に届く。その配置から、光エコーは超光速の錯覚を作る。
光エコーの説明(Wiki)
光エコーは、超新星爆発のように急激に明るさを増す物体の初期の光が、間にある星間塵に反射されることにより生じる。観測者の元には、最初に初期の光が届くが、その少し後に星間塵に反射された光も届き始めることになる。光は実際には恒星との間の距離しか前に進んでいないため、光エコーの速さは光速を超えるような錯覚を生む。
右のイラストでは、経路Aを通る光は光源から放出され、最初に観測者に届いている。経路Bを通る光は光源と観測者の間にあるガス雲に反射され、経路Cを通る光は、経路Aの垂線上にあるガス雲に反射される。経路Bと経路Cを通った光は、観測者からは空の同じ点から来るように見えるが、実際には経路Bを通る方がかなり近い。結果として、観測者からは光エコーが光速を超えているように見える。
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