2016.05.17:地球を覆う薄いベールのような雲の意味...?

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オリジナル英文URL:Stargazing From the International Space Station

Astronauts aboard the International Space Station (ISS) see the world at night on every orbit — that’s 16 times each crew day. An astronaut took this broad, short-lens photograph of Earth’s night lights while looking out over the remote reaches of the central equatorial Pacific Ocean.

Image Credit: NASA
Caption: M. Justin Wilkinson, Texas State U., Jacobs Contract at NASA-JSC and Mark Matney, NASA-JSC
Last Updated: May 17, 2016
Editor: Sarah Loff


国際宇宙ステーションから星空を眺めると...

国際宇宙ステーション(ISS)に登場している宇宙飛行士は、通常の軌道上にいる場合には毎日16周地球を周回しています。この広大な範囲の写真は、宇宙飛行士が中部太平洋の赤道付近上空から、短焦点レンズを使って地球の夜空を撮影したものです。

訳者注

まさかのピンボケかと心配した今日の1枚は、地球の丸さを感じられるほどの広い視野の中で、夜の雲間に稲妻が光ったところを撮影したというものです。

以下のようなデータが記載されています。

 ISS was passing over the island nation of Kiribati at the time, about 2600 kilometers (1,600 miles) south of Hawaii.

Astronaut photograph ISS044-E-45215 was acquired on August 9, 2015 by a member of the Expedition 44 crew, with a Nikon D4 digital camera using a 28 millimeter lens

撮影地点

ISSがハワイの南、約2600キロ(1600マイル)の地点にある島国のキリバス共和国上空を通過した地点

撮影機材

写真ISS044-E-45215は、第44期長期滞在クルーの宇宙飛行士が、2015年8月9日に28ミリメートルレンズを装着したニコンD4デジタルカメラで撮影しました。

この写真は1年以上前のもので、注釈付きの写真があります。

iss044e045215
画像クリックで拡大表示(720×480)します

銀河を背景にした地球を覆う雲が、手前右の稲妻により薄ぼんやり明るくなり、宇宙ステーションの太陽電池パネルにも反射した光が見て取れます。

キリバス共和国

キリバス共和国(キリバスきょうわこく)、通称キリバスは、太平洋上に位置するギルバート諸島、フェニックス諸島、そしてライン諸島の一部等を領土とする国家で、イギリス連邦加盟国である。

キリバスは33の環礁からなり、それらは赤道付近に350万km²にも亘って散らばっている。(出典:Wiki)

それにしても、なぜ1年以上も前の、この写真が「今日の1枚」なのでしょうか?

この記事の関連ページの記載によると、地球上空の雲が地球にベールをかけたようになっていて、宇宙からの地上の観察の妨げになっています。同じように渦巻銀河を観測するにも、渦巻銀河の両端から流れ出ている星屑の密集したものが銀河の中心の観測の妨げになっているとのことです。

つまり先週末の棒状渦巻銀河NGC 6814の写真の続きのような記事になっているようです。

2016.05.14:宇宙に一つだけの渦巻銀河

地球を有害な宇宙線から守り、大気を保ち、湿潤な環境を維持する大気や雲も、観測者の立場からすると、邪魔な存在だったりする訳ですね。

 


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