オリジナル記事:Coy Dione
Dione’s lit hemisphere faces away from Cassini’s camera, yet the moon’s darkened surface features are dimly illuminated in this image, due to Saturnshine.
Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
Last Updated: Jan. 31, 2017
Editor: Tony Greicius
静かなるディオネ
NASAの探査機カッシーニに面した土星の衛星ディオネの半球は、土星からの反射光で薄暗く照らされています。
訳者注:
土星の衛星で4番目に大きなディオネをNASAの探査機カッシーニが2016年10月23日に撮影した画像です。
詳しい記事全文はこちら:静かなる衛星ディオネ
ディオネは土星の衛星では4番目に大きく、密度はタイタン、フェーベに次ぐ。珪石等の岩石を含む氷が主成分であると見られている。公転方向前側の半球はクレーターが多く明るい。後側の半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。これらの性質はレアに似ている。
2011年の無人探査機カッシーニの観測により、極めて薄いながら、酸素を主成分とする大気が存在することが分かった。これは土星の荷電粒子が表面の氷を分解して生じさせていると考えられている。気圧は2.9×10-7Paという極めて低いものであり、これは地球の483kmの高度に相当する。