NASAの今日の1枚は、地球から約 1 億 4000 万光年先に存在する銀河 Arp 299です。
ここでは合体している 2 つの銀河を含み、各銀河からの星々が混ざり合ったごちゃ混ぜ状態だとNASAは伝えています。
表題は「Galactic Goulash」。
「 Goulash(グヤーシュ)」というのは東欧起源の料理名でスープ料理ともシチュー料理とも言われていますが、明確な定義はありません。
料理名で訳せば肉や野菜の「ごちゃ混ぜ煮」、「ごちゃ混ぜ鍋」でしょうか。
形容詞として訳せば「ごちゃ混ぜ状態の」とか「混ぜこぜの」、「混沌とした」が適切です。
NASAの記事では、冒頭にウェブスターの辞書から引用し「a mixture of heterogeneous elements, or jumble」という意味だとしています。
この画像は、チャンドラ、NuSTAR、ハッブルの各宇宙望遠鏡の観測データから合成されているので、画像処理もごちゃ混ぜ状態という、ひょっとしたらNASAのダジャレなのかもしれません。
NASAの公式サイトのURLはこちら:
以下はオリジナル原文と和訳です。
Galactic Goulash
One definition for goulash, according to the Merriam-Webster dictionary, is a mixture of heterogeneous elements, or jumble. This 2017 image of galaxy Arp 299 is just that.
メリアム=ウェブスター辞典によると、グーラッシュの定義の 1 つは、異種要素の混合、つまりごちゃ混ぜです。この 2017 年の銀河 Arp 299 の画像がまさにそのごちゃ混ぜ状態です。
Arp 299 is a system located about 140 million light-years from Earth, containing two galaxies that are merging, which has created a partially blended mix of stars from each galaxy.
Arp 299 は、地球から約 1 億 4000 万光年先に位置しており、合体している 2 つの銀河を含み、各銀河からの星が部分的にごちゃ混ぜ状態となっています。
Data from the Chandra X-Ray Observatory reveals 25 bright X-ray sources sprinkled throughout the Arp 299 concoction. Fourteen of these sources are such strong emitters of X-rays that astronomers categorize them as “ultra-luminous X-ray sources,” or ULXs.
チャンドラ X 線宇宙望遠鏡からのデータは、Arp 299 で混じり合っている 25 の明るい X 線源を明らかにしています。これらの放射源のうち 14 は非常に強力な X 線放射源であるため、天文学者はそれらを「超高光度 X 線源」または ULX として分類しています。
This composite image of Arp 299 contains X-ray data from Chandra (pink), higher-energy X-ray data from NuSTAR (purple), and optical data from the Hubble Space Telescope (white and faint brown). Arp 299 also emits copious amounts of infrared light that have been detected by observatories such as the Spitzer Space Telescope.
この Arp 299 の画像処理では、チャンドラからの X 線データ(ピンク)、NuSTAR からの高エネルギー X 線データ(紫)、ハッブル宇宙望遠鏡からの光学データ (白と淡い茶色) が含まれています。 Arp 299 は、スピッツァー宇宙望遠鏡などの観測所によって検出された大量の赤外線も放出します。
Image Credit: X-ray: NASA/CXC/Univ of Crete/K. Anastasopoulou et al, NASA/NuSTAR/GSFC/A. Ptak et al; Optical: NASA/STScI
Last Updated: Jun 9, 2021
Editor: Yvette Smith