オリジナル記事:A Moon’s Contrasts
Dione reveals its past via contrasts in this view from NASA’s Cassini spacecraft.
Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
Last Updated: Aug. 22, 2016
Editor: Tony Greicius
衛星の濃淡
NASAの土星探査機カッシーニからのディオネの画像は、その地表の濃淡から、ディオネ形成の過去を知ることができます。
訳者注
NASAによりますと、この画像は2015年4月11日にカッシーニの可視光カメラで撮影されたものです。
ディオネから約68,000マイル(11万キロ)からの地点からの画像で、解像度はピクセルあたり2,165フィート(660メートル)です。
ディオネ (衛星) – Wiki
ディオネは土星の衛星では4番目に大きく、密度はタイタン、フェーベに次ぐ。珪石等の岩石を含む氷が主成分であると見られている。公転方向前側の半球はクレーターが多く明るい。後側の半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。これらの性質はレアに似ている。
2011年の無人探査機カッシーニの観測により、極めて薄いながら、酸素を主成分とする大気が存在することが分かった。これは土星の荷電粒子が表面の氷を分解して生じさせていると考えられている。気圧は2.9×10-7Paという極めて低いものであり、これは地球の483kmの高度に相当する。